明治30年に4代目茂一郎が当地で醤油屋をはじめました。
それまでは、石屋(石垣などをつくる仕事)として商いをしていました。
その後、6代目茂一郎が昭和26年6月15日に有限会社にし
現在8代目、120年余り醤油製造販売を営んでおります。
当店は、出雲大社と松江城との中間地点に位置し、
「木綿街道」と呼ばれる古い商家が立ち並ぶ地区の中に店舗と醸造蔵を構えています。
店舗外観:江戸時代の建物で昔の店構えがそのまま残っています。
店内の「梁」は、長い年月に耐えている証として鉄板にて補強が施しされ、
また、二階部分が低くなっており、これを「つし二階」といい
当時の特有の構造です。
醸造蔵:創業以来今日まで、「木桶」にて
仕込み・発酵・熟成させた諸味を搾って提供しております。
江戸時代から明治初期にかけて、「平田木綿」は、大阪や京都で高く評価されました。
その後、船川周辺は木綿の集散地となり、賑やかな市場町として発展しました。船川に隣接する、新町、片原町、宮ノ町周辺は、「木綿街道」と呼ばれるようになりました。
現在の木綿街道は、「しょうゆ蔵」や「酒蔵」などの商家、旧家の建物が残っており昔の面影を今に伝えています。
街で目につく、「黒瓦」や「なまこ壁」、「格子窓」などが連なる二階建妻入り造りの町家は、平田独特のものです。